木造船 2012 1 29
ホルムズ海峡危機というニュースの中で(2012年当時)、
よく語られる「ホルムズ海峡の封鎖か」という話を聞くと、
つい木造船のことを連想してしまいます。
海峡を封鎖するには、機雷を敷設することになりますが、
おそらく、機雷は、磁気機雷でしょうから、
そうなると、木造の掃海艦や掃海艇が有効でしょう。
海上自衛隊の掃海艦には、「やえやま」(1993年〜2016年)があります。
船体は外板を4層構造とする木製で、世界最大の木造船と言われています。
ただ、この艦は、対潜水艦用の深々度機雷への対処を主目的とするそうです。
イランが対潜水艦用の深々度機雷を敷設するとは思えないので、
掃海艇の「すがしま」になるのでしょうか。
日本の掃海能力は、世界トップレベルと言われていますが、
そういう掃海作業が必要にならないように、
「平和な海峡」になることを祈ります。
ちなみに、日本の掃海艇は、今後、
木造ではなく、FRP製になっていくそうです。
(参考)
日本の掃海艇の陣容は、
アメリカ海軍の2倍以上の規模です。
アメリカは、原子力空母や原子力潜水艦を保有していますが、
掃海艇には力を入れていません。
「それは、日本の担当だから」と考えているのでしょう。
このようなところで、日米同盟の深化があるかもしれません。